もうね、たまんなかったの。どうしても堪えきれなくて。自分でもどうしてなのか分からないし、どうすればいいのかも分からなかった。
ただ、止めどなく涙が溢れてきたんだ。
俺が「う〜」と言ったら、息子であるコウが「う〜」と返した。
今度は「あ〜」と言ったら、「あ〜」と返した。
そんなやり取りが、10分くらい続いた。
それだけのこと。それだけのことだ。それでもそれは、確実に「初めての親子の会話」じゃないかと思った。
隣でタカが、「泣かないの、コウに笑われちゃうよ。」なんて言ってる。どうしてそんなに冷静なのかと尋ねると、「だって昼間に何度か」だって。ちゃんと報告してくださいよ、これからは。
でも、そんな感動的なシーンがあったというのに、君はなかなか寝付いてくれないでお父さんをイライラさせるんだ。まったくもう。