どうやら、隣の課で何かがトラブっているらしかった。フロアの一角にあるミーティングスペースでは、部長と副部長とうちの課長が、深刻な面持ちで何やら話し合っている。ヘルプに充てる人員を探しているようだ。
一人、また一人と呼ばれていくうちの課の社員たち。けれど、俺には声がかからない。今週は二度、会社に泊まっている。明日も出社予定だし、日曜はプライベートな予定があるから休むけれど、来週も何だかよく分からないが色々とやることが目白押しだ。そんな状態なのは、課長がよく知っているはずだから、きっと声をかけないんだな、と思ってた。
が、しかし。
しばらくして、声かかってやんの(T_T)。
「日曜日出られるか?」だってよ。はいはいわかりまちた。予定はキャンセルすればいいのね。本当は明日も予定があったんですけどね。それもキャンセルしたんですけどね。あーいーですよ、やりますよ、出ますよ、出りゃいーんでしょうが。
「で、何をやるんすか?」
「それがだな・・・・・・」
聞けば、プロシージャを一本作って欲しいとのこと。
「一本だけ?そんなの今からさくっとやりますが。」
「それがだな・・・・・・」
仕様が決まっとらんらしい。アホか。
「で、納期は?」
「来週火曜日。」
そんな、納期が押し迫ってるプログラムの仕様が、まだ決まってないんですか。あらそうですか。今日と明日で仕様を確定するんだと。だから日曜じゃなきゃ手をつけられないんだと。何じゃそりゃ。月曜日にできればいいんだろうけど、俺は別の顧客先でサーバーのセットアップだ。そうか、日曜日にやるしかないんだね。そうか、わかったよ。
しばらくして、部長と副部長とうちの課長、帰る。
帰るなよ(怒)。
俺はまだ残って仕事だよ。明日も明後日もだよ。ったく。
更にしばらくして、隣の課の人間が帰ってくる。後輩だ。文句の一つでも言ってやろうと思ったが、「すいません、聞きました。」と先に頭を下げられてしまった。
いや、分かってる。分かってるんだ。お前は悪くないのな。すべてはお前んところの課長が悪いのな。
「全然旗振ってねぇんだろ、あの人。」
「はい。」
だいたい、今俺がやっている仕事。そもそもその課長が自分で注文取っておいて「忙しくて手が回りまへん」とうちの課に振ってきた仕事だ。
うちの課長に呼ばれて、内容の説明されて、「とりあえずお前なりに見積もりし直してみろ」と言われてやってみて愕然。俺の見積もり金額は、隣の課長が提出して注文とった見積もりの倍になっていた。どうしてこんな金額をはじいたのかと隣の課長に聞いたところ、「だって、これくらいで出さなきゃ注文とれねぇよ」だと。注文とりゃいいってもんじゃねーべ?利益は?それどころか赤だぜ?俺たちはどうやって食っていくの?おめー、課長だべ?
こんないい加減な見積もりで注文取って、赤決定にしておいて、「あとはお前らやって。俺知らない。」か。
ふ ざ け ん な ! !
とまぁ、そんな課長の課なわけだから、トラブって当然なわけだな。ったく、どうしてあんなのが課長になれんだよ。うちの会社もどうかしてるよな。知ってるけど。あ〜あ、やってらんねぇ。世の中バカばっかりだ。
パパH”G@それでも役職なんですよね。
お疲れです。
いや、うちの部署でもよくある話なんで、他人事じゃありません。
ええ、それでも「期が上なら」とか「丁度年数的にそういう頃」とか言う理由だけで役職になる人間は一杯います。
それに、内訳が赤でも、営業して仕事を取ってくればそれだけで有能と思われる業種もあります。
宣伝費と思えば安いものだ、と抜かす役職も見てます。
ま、そういう会社で給料もらっている自分だって、他人様は笑えませんやな。
自分が他人様からそう言われぬ様に精進しましょう。
では〜。
奥様とお子様にも宜しゅう。