「口どけ生茶」のTVCM

 「口どけ生茶」のTVCMがあるっしょ。松嶋奈々子の。あれの「ファーストキッス篇」なんですが。

 どうしていつのまにやら男の子を蹴り飛ばすシーンが白いお花に挿し変わってるんですかっ。

 あのシーンが無くなって、あのCMは台無しです。
 同CMを見たことがない方は、「生茶ホームページ」の「CM情報」で見られますのでどぞ。ただしこちらもTV同様、蹴り飛ばすシーンが白い花に挿し変わってます(「ドカッ」て音だけする)。
 しかしなんなんでしょうな。「暴力的な表現はいかん」「子供が真似して怪我したらどうする」「いじめを誘発する」「男の子が可哀想だ」とか、どっかのおばさん(決めつけ)団体が投書かなんかで抗議したんでしょうかね。

 臭い物には蓋をしろというか、子供に悪影響を与える「かもしれない」ものは、とにかく子供から遠ざけよう、遠ざけようってのが最近の流行りのようで。しかもそんな抗議やら投書やらデモやらなんやら、一所懸命、親の敵のように活動しまくってるおばさん(決めつけ)連中は、実際そういうものに悪影響を受けるであろう年代の子供がいなかったりするんだな、これが。あるいは、そんな活動に精を出して家を空けっ放しで、子供がぐれちゃったりとかな。
 物事の良し悪しを子供に教える時、具体例があった方が教えやすいと思うんだけど。ほら、「あんなことしちゃダメだよ。あれはテレビだからね、合成なの(嘘)。」とかさ。真似したら真似したで「そんなことしちゃダメだ」と叱れば良いだけなんじゃないの?(怪我してからじゃ遅いけどな)
 思うに、「子供が泣かないように先手先手を打ち続ける」親が増えたのかなぁと。泣かなければあやす必要はないし、悪いことをしなければ叱ったり、周りに頭を下げる必要もない。たったそれだけの労力を惜しんでるんだ。それって労力とか言っちゃいけないんだと思うけど。
 そうやって、物事の良し悪しを教えて貰ってない子供が増えてるんじゃないのかなぁ。箱に入れられて育っちゃうのな。で、高校生くらいになると、もう大人の入り口でしょ。箱から出ようとするでしょ。出ると今まで見た事も触れたこともないものだらけなわけだ。何が良いのか悪いのか、分かってないわけだ。
 ……おおこわ。
 うちの息子は虎の穴かなんかに修行に出すことにしようか(それはそれで世間知らずになります)。