ぼかぁね、インターネットってのは、ずっと「ヴァーチャル・リアリティ」であって、匿名性が守られるからこその世界であり、時間も空間も、現実社会から切り離された物だとずっと思ってた。
だから初めてサイトの運営を始めて、ネット上で知り合いができて、オフ会なんかに誘われても、断固として参加しなかった。だって、現実世界で顔を突き合わせてしまったら、それはもう、「ヴァーチャル」じゃなくなっちゃうでしょ?
「ヴァーチャル」な世界だから、現実世界とは異なる自分を作り上げて、現実世界とは切り離されているんだから、何を発言しても良いもんだと思っていた。もちろん、あからさまに他人を名指しで批判するようなことはしなかったつもりだけど、例えば、とある企業のとある製品のことをぼろ糞に叩いてみたり。
初めて立ち上げたサイトでね、掲示板が荒らされたのね。荒らされたってほどのもんじゃないかもしれないけど、僕に対する誹謗中傷の類。添えられたメールアドレスはデタラメ(全然関係ない企業のドメインだった)。なんかもう凹んでね。「誹謗中傷の類は即刻削除」なんて注意書きを付けたものだ。それでも、そこは僕自身が運営していた場所だから(レンタルではあったけど)、書き込みを削除したり、自己防衛が可能だったわけで。「バカがきたら消しちゃえばいいや」くらいに思ってた。
「匿名が許されることの恐怖」を初めて感じたのは、やっぱ某有名巨大掲示板で叩かれた時だろうか。「批判」ならまだしも(それでも結構凹んだが)、誹謗中傷の類は本当に始末に終えない。事実と違うことを書かれたりしてね。「誰かが自分のことを悪く言っている、でも、それが誰だか分からない」ってのは、こんなに気持ちの悪いもんだとは思わなかった。直接文句を言いたくても、連絡を取る手段が無い。反論を書き込んでも、のらりくらりと逃げられることは分かっているし。捨てアドレスで直接剃刀メール貰った方がまだましだ。シカトすればいいだけだし。あそこは、不特定多数の目に晒される訳で、それをそのまま鵜呑みにする人もいるだろう。それが恐い。
最近はちょっと考えを改めて。例えネット上であっても、自分自身が運営するサイトであっても、「何でも書いてOK」では無いんだなってこと。いや、何でも書いて良いのかもしれないけど、下手なことを書けば、それなりのしっぺ返しを受けるんだぞと。それだけの覚悟を持って書く必要があるんだぞと。ようやく、その辺りまで行き着いた。
2ちゃんねるが訴えられて負けちゃったりなんかして、インターネットにまつわる法整備なんかもどんどん進んでいくんだと思う。もうね、ここは「仮想現実」なんかじゃないのよ。しっかり「現実世界」と結びついてるのね。一昔前の僕が思っていたみたいな、「現実からの逃避」先じゃないんだな、もう。「誰でも気軽に情報発信できる場所」ではなくなってしまいそうで、ちょっと悲しくも有るけれど。仕方ないね、世の中にはバカがたくさんいるからさ。もちろん、僕も含めて。
なんてなことを、上記のリンク先を発端にした一連の議論を読んでいて、思った。
<追記>
なんかちょっと足りない気がしたので捕捉。
パソコン通信とか、日本におけるインターネット初期なんかは、「現実からの逃避先」として成立してたのね。ごく一部の閉鎖された世界、あるいはごく小数の限られた人間で構成されていたから。でもここまでインターネットと言うものが世間に浸透して、「現実世界」に与える影響が大きくなってくると、そこはもう「現実世界と切り離された仮想空間」、なんてことは言えなくなってきたよなぁ、っちゅうことです。今更かも知れんけど。
現在はまだ、インターネットにまつわる法整備がなかなか進んでいない。何か問題が起こった時には、当事者間で解決されることがほとんどだ。スキルの無い人が泣き寝入りせざるを得ない状況もあるだろうし、逆にちょっとした悪戯気分でしたことにとんでもないしっぺ返しを喰らうこともある。何がどう正しいなんて無い。当事者がどう思ったかがすべて。
これを避ける為には法律でギッチギチに固めちゃうのが手っ取り早いんだろうけど、そうなると「誰でも気軽に情報発信」という、インターネットが持つ良さの一つが失われてしまう気もする。
要はみんな、情報モラルっていうのかな、そういうものをしっかり学んで守っていこうよ、とか思うわけ。どうせ守れねぇんだろうけどな、俺も含めてさ(^_^;。
<更に追記>
しつこく捕捉。
結局「インターネットっつーのは恐いところだよ」っつーこと。法整備されてないから弱者が保護されるなんてこともない。成人だろうが未成年だろうが、男だろうが女だろうが、ネット上ではすべて同格に扱われるんだよ。
その辺の法律がきちんと整わないうちに(いや、この先ずっと整わない可能性も有るが、色々難しいみだいだし)、「インターネット、お洒落だぜイエー、のっとかないと置いてかれるぜベイベー」みたいな勢いで爆発的に普及しちゃって、身近なものになって、すごく気軽にアクセスできるようになったのはとても喜ばしい反面、「実は恐いとこなんだよ」っつーのを知らないで利用してる人がほとんどじゃないかと。あんまり簡単にアクセスできちゃうからさ。
そう考えると、前述の「『誰でも気軽に情報発信』という、インターネットが持つ良さの一つが」云々というのも、ちょっと的外れな気がしてきた。インターネットってば「誰でも気軽に情報発信」(発信しないまでも参加、)しちゃいけない場所なんだよきっと。気軽に簡単に利用できる(法律による規制がほとんど無い)ってことは、逆に言えば法律による加護をほとんど受けられないってことだ。そういうことを肝に銘じてから、アクセスするべきなんだろう、これからは。いや、今までもそうだったんだ、俺がそう思っていなかっただけで。
人間はネガティブな部分を必ず持っているからね。それをインターネット上で(少なくとも自分の周りだけでも)すべて排除しようなんて無理。不可能。そういうのを受け取って、自分なりにきちんと消化する自信・覚悟が無ければアクセスするなっちゅうこと。って、すべて許容しろという意味ではないよ、念の為。
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