そんなこと言われて、のび太が躊躇なく「いいよ」と言うわけがない。
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自宅のiMacは結局、「Appleのピックアップ&デリバリー修理サービス」に出しました。先週の木曜日午後にコールセンターへTELし、土曜日午後に引き取り、昨日午前中に戻ってきたのですから、なんとも迅速な対応で有り難い事です。
が。
修理内容が記述された伝票に次の一文を見付けた僕は、顔から一気に血の気が引いて行くのを感じました。
「ハードディスクの交換、初期化」
慌てて本体に電源コードとマウス・キーボードを接続し、パワーボタンを押します。立ち上がって来たデスクトップは、間違いなくOSインストール直後のものでした。
もちろん、修理を手配する際、「ハードディスクの初期化」に承諾はしました。承諾しないと修理を受けることはできないと言うから、仕方なく。ただ、そこで散々確認しました。「交換・初期化する必要がなければしない」と。
実は、引き取りの前日の金曜日夜、ふと気になって再度電源を投入してみたのです。なんと、起動しました。もちろん無事、ではなく、何度もチャレンジした末であり、起動プロセス中に「キャッシュ用メモリに問題が見つかった」旨のメッセージが表示されました。しかし、起動したんです。問題なくディスクにもアクセスできました。大事な大事な、1年10ヶ月にも及ぶ息子の写真もちゃんとそこにありました。思えばこの時、一度修理をキャンセルして、バックアップを取っておけば良かったのかもしれません。しかしどこかで、「ハードディスクの交換・初期化は最終手段、こうして起動するということは他のどこかに原因があるわけで、消されずに戻ってくるだろう」という思いがありました。あまり深く考えず、翌日に引き取ってもらいました。
納得いかないのは、作業内容の一番最初に、ロジックボードとともにハードディスクを交換した旨が記載されていたことです。いきなりハードディスクを交換する?大事なデータを救おうという気が更々ない証拠です。ユーザーのことをまったく考えていない。コールセンターに抗議の電話をしました。マニュアル通りの答えしか返ってきませんでした。「ハードディスクの初期化に承諾頂いてます」で終わり。そりゃそうです。あなたの言う通り。メーカー修理には二度と出さないと心に誓いました。
そもそも、そんな大事なデータを、きちんとバックアップ取ってない自分が悪いのです。そんなことは分かっています。ただ、それでも、もしも救うことができたのなら。そう思ってしまいます。プログラムならまた書けば良い。絵ならまた描けば良い。文章ならまた書けば良い。住所録ならまた打ち込めば良い。でも、息子が産まれて、抱っこ面会に通って、ミルクあげたりおしめ替えたり、初めてこちらの問いかけに反応して、初めて寝返りうって、お座りができるようになって立ち上がって歩いて、初めての節句とか誕生日とか、転んで泣いたこともあったし雪を恐がったりとか眠くて愚図って夜泣きして、とにかく手がかかるけど可愛くてたまらなくて、そんな1年10ヶ月の記録は、もう二度と戻ってきません。それが、紙っぺら一枚、たった1行の文章を残して、いとも簡単に消されてしまった。なんともやりきれない気持ちで一杯です。
幸いにも、写真はすべてデジカメで記録しているわけじゃなく、APSのカメラでも記録していますし、ビデオもたくさん残っています。何より、僕たちの記憶の中に、たくさんの思い出として残っています。だから、息子の1年10ヶ月がすべて失われてしまったわけではありません。それでも、あの時、あの場所、あの場面のあの一枚が、失われてしまったことがショックで、しばらくは立ち直れないかもしれません。
iMacは、これを機にOS Xをメインとすることにしました。といっても、僕の持っているのはJaguarPuma(10.1)ですが(汗。40GBのディスクを二つのパーティションに分け、それぞれXと9をインストールしました。なにせ、これまで自宅では「バックアップ」というものを全く考えないまま(いや、考えてはいたのですが面倒なので実施せず)きてしまったので、僕が初めてMacを購入した頃からの10年以上にもわたるすべてのデータがすっ飛んでしまったわけで。設定情報とかもすべて飛んでしまっていて、メールの設定をするだけでも大変でした。
動作は至極快調です。故障前はiMacのくせにファンやハードディスクやDVDドライブの音がかなり気になるレベルだったんですが、購入直後の静けさが戻ってきました。まぁ、部品のほとんどを取り替えてしまったようなので当然なのでしょうけど。
で早速、楽天あたりでポイントを使って、バックアップ用にCD-RWドライブを購入しようと思っています。DVDも良いんですが、ビデオ編集とかやらないし、将来買い替えってことになったら内蔵されてそうなんで、なるべく安く済まそうかなと。今後は、これできちんとバックアップを取っていきます。新しい思い出は、今まで以上に大事にしようと思います。
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